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2026.04.03 NEW

お家の「旧耐震」「新耐震」ってなあに? 「旧耐震」から「新耐震」までどう変わってきたの?

 











「旧耐震」「新耐震」って何?
知っておきたい日本の住まいの耐震基準の変遷




地震が起きたときに、国民の生命や財産が守られるように、
一定の強さの地震に耐えられる構造の建物が建築されるために、
住まいの耐震基準が建築基準法や施行令などで定められています。


建築基準法は「生きた法律」ともいわれ、
大きな地震が起きるたびに損傷を受けた建物を検証し、
耐震基準が改正されてきました。

建築基準法で定められた耐震基準を遵守することで、
一定の耐震性能を確保することが可能です。



◆住まいを守る「耐震基準」とは?

住宅などの建物を建てるには確認申請が必要なので、
建築基準法で定められた耐震基準に合致したものが
建設されてきています。

しかし、これまで建築基準法の耐震基準の改正は
遡っては適用されていません。
そのため、確認申請が出されたタイミングによって、
異なる耐震基準の建物が存在しているのです。

マンションや一戸建てなどの中古物件を購入するときには、
確認申請を受けた年月日は不明なことが多く、
建物が竣工した年を目安に耐震基準を
推測することになります。

これまで日本の耐震基準はどのように変わってきたのか、
また、現行の耐震基準とはどのようなものなのか見ていきましょう。


◆旧耐震って何?日本の耐震基準の変遷

建築基準法は1950年に制定され、
耐震基準は1971年と1981年、2000年に
大きな改正が行われました。

このうち1981年の建築基準法の改正によって、
1981年5月31日までに確認申請を受けた建物は「旧耐震」、
1981年6月1日以降の確認申請を受けた建物は「新耐震」と呼ばれます。

旧耐震では「震度5程度の中規模の地震で大きな損傷を受けないこと
が基準となっていました。
これに対して新耐震では、
中地震では軽微なひび割れ程度の損傷にとどめ、
震度6程度の大規模な地震で建物の倒壊や損傷を受けないこと
という基準に変わっています。


1971年の建築基準法施行令の改正は、
1968年に起きた十勝沖地震を踏まえたもので、
鉄筋コンクリート造のせん断補強基準の強化が図られました。

柱に入る鉄筋のうち、主筋は縦に入り、
帯筋は主筋のまわりに巻かれているものですが、
帯筋の間隔が30cm以内から10~15cm以内に
改正されました。
帯筋を増やすことで主筋を拘束し、
柱や梁のねばり強さを高め、
コンクリートが破断し、
建物が倒壊することを防ぐものです。

また、木造住宅では基礎を独立基礎から、
連続したコンクリートの布基礎とするよう規定されています。


◆現行の耐震基準とは

現行の耐震基準は、主に1981年の建築基準法の改正によるもので、
前述のように「新耐震」といわれるものです。
1978年の宮城県沖地震を受けて改正が行われ、
1995年の阪神・淡路大震災でも新耐震の基準を
満たした建物の損傷は少なかったとされています。

1981年の改正では、一次設計の「許容応力度計算」と
二次設計の「保有水平耐力計算」の概念が取り入れられました。

一次設計では、「中規模の地震に相当する、建物が支える
20%以上の重さの水平力を受けても損傷しないこと」を
検証するもので、旧耐震と同様です。
二次設計は、大規模の地震に相当する建物が支える
100%以上の重さの水平力を受けても倒壊しないことを検証します。

また、建物の高さや建物が建つ場所の地盤の性質などによる
地震荷重の違いを考慮して、実際の地震による力を
反映したものとなりました。
建物のねじれを防ぐため、バランスに配慮した設計も
求められるようになっています。

2000年の建築基準法の改正は木造住宅に関するもので、
鉄筋コンクリート造のマンションの耐震基準は1981年の改正以降
大きく変わっていません。

基礎は地耐力に合ったものと規定され、
木造住宅でも事実上地盤調査が義務づけられています。
また、柱や筋交いを固定する接合部の金物が指定されて
耐力壁の配置のバランスも規定されました。


◆マンションでの耐震補強はどうする?

旧耐震のマンションの場合、耐震補強工事を行うことが
望ましいですが、所有者の合意形成を図り、
総会での承認などの手続きが必要です。
設計事務所などに依頼して、耐震診断を行い、
診断結果に基づいて耐震補強計画を検討し、
耐震補強工事が行われる流れです。

マンションで耐震補強工事を行う場合は、
住みながら工事を行う「居ながら工事」が一般的です。
室内側の工事で一時的な移転を伴うことは、
所有者の合意を得るのが難しいため、
室外の工事が前提となります。

柱や鉄骨ブレースなどの斜材を室内に設置すると
居住面積が狭くなり、
窓にかかると眺望や採光の問題も生じるなど、
資産価値にも関係します。

鉄骨ブレース補強は居住状態のまま
外付け工事も可能ですが、
眺望に影響を及ぼすことや外観に
違和感が生じることもあります。

外観の美観を向上させて、
採光や眺望に影響しない方法として
挙げられるのは、アウトフレーム工法です。
プレキャストコンクリートを
外壁側に取り付けるもので、
外観のリニューアルを兼ねて行い、
デザイン性を向上させることも可能です。

ただし、重機の設置スペースが必要なため、
敷地に余裕があることが条件です。


 

Webサイト:不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME’S
住まいのお役立ち情報 暮らし方
「 「旧耐震」「新耐震」って何?知っておきたい日本の住まいの耐震基準の変遷」より

 

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